2021.7.28「 the fog of sitcom 」

今日はずっと躁で怖かった。なぜかよくわからない。
仕事がある程度忙しいと「有頂天ホテルみたいだな!!!」という気持ちになってテンションが上がることがある。これずっとこうなのか? 人生のことをどれだけ三谷幸喜作品に近い状態を生み出せるかというゲームだと思っている。

いつのまにか7月が終わりそうになっていて本当に意味がわからない。7月14日以降の2週間の記憶がほとんどない。ここまで意識が朦朧とした2週間を過ごしたのは人生で初めてかもしれない。
セミの声や夏の空がトラウマになってしまう気がしていたが、思ったより夏晴れへの興奮が勝っていてよかった。いや、本当に嫌になるのは来年からかもしれない。この夏を一生忘れない(最悪の意味で)。

三谷幸喜シットコム「HR」DVD4枚中3枚目まで観た。早すぎる。毎日帰ってからの記憶がないと思っていたが、これを見ているだけで終わっていた。
三谷幸喜は同じネタをずっと使い続けていることもよく分かって面白い。マジックアワーのネタとか、もう何度やってるんだ? というか逆に言うとマジックアワーの原型はこういう小ネタで、これを拡張してあれになるのがすごい。三谷幸喜の同じネタは全然嫌じゃなくて、ずっと面白いから楽しい。それぞれ別の役者がやることで、同じ状況でも面白さが変わってくる。本当にあて書きの人だなと思う。

躁状態にあるのは、毎晩三谷作品を観ているからかもしれない。
私は常に何かのコンテンツに狂うことで自分の精神状態を平常に保っている(だから本当の精神状態というのは皆ひとしく鬱だと思っている、だってこんな世界で楽しそうにしている人は全員狂っているから)が、今それが加速しているかもしれない。
数日前まで本当に号泣・憤怒・殺意しかなかったのに。三谷幸喜の作品を大量に浴び続けることで、意図的に脳を濃霧で満たしている。

今日アイドルマスターSideMの痕跡選手権(315プロダクションのアイドルが使っているコップの陳列棚)が開催されて、小一時間騒いだあとに、「あ~楽しい狂いだった」と思った瞬間があって、ちょっと怖かった。コンテンツの供給に騒いだあとで「あー楽しかった」って思うの、怖くないか?