2021.10.1「芸術祭の記憶」

イメージフォーラム・フェスティバルの「裁かれるゝジャンヌ」を観た。
無声映画にその場で音楽をつけていくような上映形式で、私は無声映画現代の音楽家が音をつけていくのを見るのが好きなので、観た。
音楽というよりは絶えず鳴っている音がだんだん変化していくような感じだった。普通の音楽が流れた場合を見たら全然印象も違うんだろうな。

この「メトロポリス」の伴奏付上映会が好きで、京都と神奈川で2回見た。元々好きなアーティストがやっているのもあって、この映画の印象はこの上映会によって形作られている。
無声映画の伴奏付上映は時々オーケストラがやったりもしているけど、現代のアーティストが作ってその場で演奏するという形ももっと広がってほしい。

それにしてもこの爆弾低気圧下で観る映画ではなかったな。古い映画なのでそんなに過激な描写はないが、「この人は殺される」ということがわかった状態が続くのはストレス値が高い。

イメージフォーラム・フェスティバル、もっと色々見たかったな。大体平日の昼間にやってるから全然見られなかった。
なんとなくイメージフォーラムの雰囲気が好きなのはなぜだろうか。普通のミニシアターよりも、こういう実験的な映画をかけている映画館が好きかもしれない。ミニシアターも結局上映する映画は偏りがちだし。

京都にいる時はこういう芸術祭がいろいろあって楽しかった。特にKYOTO EXPERIMENTという舞台芸術祭は、かなり観た気がする。

懐かしい。この年が一番色々観た。
「歌曲(ガゴク)失格」がすごく面白かった。小さな部屋で一対一で歌を歌われるという経験、なかなかない。他の部屋から歌が聴こえてきているのも不思議な雰囲気だった。

今思うとこういう芸術祭、京都以外ではやっていないようなものもたくさんあった。もっと見ておけばよかった。