2021.9.13「狂気からの離脱」

Vtuber特集は藤田祥平さんの文章を読んでいる。
Vtuberの人権について。前提として物語上の人物に対する倫理観の話をしていたのがわかりやすくて面白かった。
半分キャラクターとして消費されているvtuberの人権についてというのは、多分綺麗に解決することは永遠にない。だって信じられない量の二次創作がこの世に生み出され続けているから...。筆者も最後に言及しているが、この問題に明確な結論を出すことは不可能なのだろう。

アイドルマスターについて人が話しているのを聞くのが好きだったのですが、Vtuberアイドルマスターについて話しているのを今聞くと、完全に気が狂ってしまいました。互いが「虚実の壁」を両側から叩き割ろうとしているので、脳がめちゃくちゃになる。
Vtuberアイドルマスターについて語った瞬間、彼らは確実にこちら側の存在になってしまう。何を言ってるんだろう。そりゃそうだろ。

いよいよやばくなってきたので、一旦全く関係ない音楽を聴いたりした。

私は「メリー・ポピンズ リターンズ」とその音楽がめちゃくちゃ好き。
ピクサーは好きだけどディズニー作品はやっぱりセル画のタッチが好きで、この作品は近年のものでありながら一作目へのリスペクトありきで作っていたので、絵柄も雰囲気も曲調も全部好きだった。たしか当時のアニメーターの人も参加していた。
この映画はいわゆる「2」なのに、メリー・ポピンズの有名な曲はほとんど使われていない。ミュージカルパートで歌われる曲は全て新曲で、それでありながらちゃんと旧作の雰囲気を引き継いでいるのがすごい。
ミュージカル映画っていうとやっぱり「これ」なんだよな...。私はどうしてもララランドやグレイテストショーマンの音楽が好みに合わない。

今途中までになっていた「王様のレストラン」を見ている。第10話を見ているが、ここでも三谷さんはかなり「才能」の話をしているんだな...。
この人の作品は悪い人が出てこない、みんなが好きになる、みたいな言われ方をすることがある(気がする)が、実は三谷幸喜という人間はめちゃくちゃシビアなことを描く人で......。
「ショウ・マスト・ゴー・オン」から「コンフィダント・絆」そして「大地」まで、とにかく天才、才能、そしてそれを持たなかった人間のことを徹底的に描いている。「大地」を見た時はけっこう衝撃だったが、そもそもこの人はずっとこのテーマを描いている人だった。
この10話すごいな。9話までの店の仲間がどんどん一致団結していく様子を描きながら、ここでこれをやる......。三谷幸喜、こういうところが、私は.......。