2022.10.25「美しい人々の話」

ギャ〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

カスのニュース・届かない郵便物・突然の寒さなどによって完全に最悪になってしまったため、セラピー日記を行います。

 

 

〜私の愛する美しい人々〜

坂東正勝さん

突然誰も知らない名前が出てきました。これは三谷幸喜の舞台「ヴァンプショウ」の登場人物ですね。

彼のすごいところはやはり「既に諦めている」というところで、彼は吸血鬼になってしまった自分たちのことを一番よくわかっていて、みんなで楽しく過ごしている中でも「終わり」を理解しているんだと思うんですね。

5人で楽しく生きていくという願いが人間の血を吸うという行為の上に成り立っていることの意味も全部わかっているし、一番最初に吸血鬼になった人間でありながら一番人間としての理性を残しているなと感じます。あまり考えていないように見えて、終盤に自ら仲間と共に十字架の杭に打たれることを望むのが、苦しくて美しいなと感じます。

しかし実は彼の行動原理は美しいというよりも「善」なんですよね。私はその姿を見て美しいと思っているだけなので、大丈夫です。

 

新堂平吉さん

もう冬になりますのでそろそろホテルアバンティの副支配人新堂平吉さんの話をさせていただきたいと思います。

新堂平吉さんのなにに惹かれているかと問われると結局は人間らしさで、しかしそれは副支配人としての佇まいの美しさが前提にあるからこそなのかもしれません。前半の全ての仕事をそつなく完璧にこなしていく姿が結局は好きなので、しかしそれだけではここまで惹かれてはいなかったと思います。彼の欲が本当にささやかなものであるということと、演劇の舞台監督という徹底した裏方の仕事、全てが通底していると感じます。

 

和久井晃さん

彼は三谷幸喜シットコム「HR」の登場人物ですが、彼には本当に私の愛する美しいものが全て詰まっているのではないかと思います。仕事をしながら定時制の高校に通っており、めちゃくちゃなクラスで唯一の常識人という説明が、全てですね。

その上少し話が進むと彼が大卒にコンプレックスを持っているために高校に通っていること、仕事の現場では学歴によって役職が定められてしまうこと、そうした苦しい現実がシットコムという楽しく愉快な作品の内側から少しずつ見えてくることに驚きます。

その上で彼自身が最後に優先するのは友情であるということ、何もかもが完璧に描かれすぎていて怖いです。和久井さんが美しいということに加えて、この一連の流れ全てが美しいと感じます。

 

如月千早さん

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田口公平さん(小説)

久しぶりにチームバチスタシリーズの田口公平さん(小説)のことを思い出しているが、この人は美しいというべきなのかよくわからない。だだこの人は物語の狂言回しという立場を担った主人公として自分が最も魅力を感じていた人物だなと思います。(小説)というのは、映画にもドラマにもなっているが小説の人間性がそのまま再現されている媒体は一個もないのでこのように記載しています。よくわかりますね。

田口公平さんの美しさの背後にあるのは明かされていないある一つの過去であると確信しているのですが、この作家はその話を永遠にしてくれません。助けてください。あとこの人が語り手の作品がほとんどであるせいで外見などの情報が非常に少ないのも、助けてほしいです。

 

 

美しい人々の話をするのは楽しいですね。

 

2022.10.18「亜空間を作りたい」

 

感情を伴ったあらゆる活動が無理になったため、全ての情報を絶って今ラヴェルの曲を聴いている。

マ・メール・ロワのオーケストラ版を聴くと、もう何百回も聴いているのに今でも全然泣く。

ラヴェルがもし生きていたらと何度も考えたことがあるが、同じ時代に生きていなくて良かったんだと思う。同じ時代に彼がいれば、他人の目を通した彼の人間性の話を散々聞かされることになるだろうし、新聞にはさまざまなゴシップが載るだろうし、私は自分の目を通して見た彼の姿以外を無理やり見させられることになるだろうから。

 

↑これかなり来てますか? 来ているな。ずっと来ているし過敏になりすぎ。

とにかく自分の好きな作品を作る人たちが偏見に晒されたり酷い目に遭うことに対する異常なほどの恐怖心が、去年からずっと治らない。これはかなり過敏なので治したいと思っているのだが、元々そういう気質があるから治りそうにない。弱りました。

これは本人たちが傷ついてほしくないからというより、自分が傷つきたくないだけなので、思いやりとかそういう話では全くない。自分が毎日抱えて持ち歩いている宝石に傷をつけるなと周りを威嚇し続けながら生きているというだけなので、困ったものですね。

 

 

久しぶりに吉田篤弘の本を読んだらやっぱり良かった。彼の本はいつも映画らしい。小説を読んでいるというよりは、映画を見るように読書をしているし、シーンの切り替わり方や流れの作り方も非常に映画的だと思う。

たくさん本を出している人なのでジャケ買いしたまま読めていないものが多い。読みたいと思っている。

 

 

ザ・マジックアワーTHE 有頂天ホテルの当時発売されていたグッズを中古で買ったりしている。

ザ・マジックアワーを上映していた当時、あの世界観に強烈に惹かれていたので、グッズも欲しいと思っていたが、小学生だったので買えなかった。その時の気持ちに報いるために買っているが、未開封のものでも色が落ちていたりする。そんなに前なのか。

ザ・マジックアワーという作品を観に行った時の記憶と作品への感情は自分の中であまりにも大切なものなので、なかなか文章化できそうにない。誰も、こちらを見ないでください。

この感情だけは誰にも渡したくないので、この世に自分とその作品しか存在しない亜空間を作って、その中だけで生きたいと思う作品が人生に二つある。それがうるうとザ・マジックアワーです。

 

THE 有頂天ホテルのことをこれだけ大騒ぎし続けられるのって、その感情に気がついたのが割と最近だったからなんですよね。

有頂天ホテルを初めて見た時は小学生と時にテレビで放送していて、続きが気になるけど寝る時間になって、テレビの電波の入るラジオで最後まで聞きながら寝ていた。最後ハッピーニューイヤー!!!!以外何もわからなかった。

THE 有頂天ホテルのグッズはホテルのアメニティ再現が多くて嬉しい。ありがとう。これが欲しかった。

 

この日記、もしかして10年単位で好きな作品の話しかしていない? 私は上記の作品の話を10年間あらゆる場所でし続けているので、知り合いが読んだら一発で身バレします。

これは精神的に良くない状態の特徴なので、これで終わります。インターネットは見ずに、インターネットに文章を投げるだけ投げて、終わります。それが一番正しいから。

 

2022.10.1「"物"がたくさんある」

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これに行ったんですね........

 

あらゆる場所に「Vtuberの皆さんが書いた絵や文字」が存在していて、かなり怖かった。筆跡って残して良いんだ、いや良いんだけど。よくわからなくなってきた。にじフェスなのに道を歩いている人たちは全員人間だったから不思議だった...何を言っている...?

 

それぞれ「存在の在り方」が異なっているから写真は上げず加工した画像や絵だけしか上げないような人もいるのに、にじフェスにおいては全員の筆跡があったし、私物展示というかなり怖い企画もあった。

ライバーの私服とか、ライバーの私服って何? 私服・靴・友達からもらった香水、などが陳列されていた。本当にどういうこと? 写真は山のように上がっていると思うから上げないですけど.......怖くて........

多分在り方として出してオッケーな人だけが出しているというのはわかるんだけど、普通に怖すぎる。おかしいって。アイドルマスターの痕跡選手権とは完全に別の話だから。

 

アイドルマスターにおいてアイドルの私物を展示するのは「アイドルの実在性」を高める行為として捉えているけど、Vtuberの私物展示って、一体どう捉えればいいんだろう。

むしろ「彼らがバーチャルである」という意味での実在性は薄まっているのではないか? 全然わからなくなってきた。

にじさんじが「ライバーの私服を着せた立ち絵グッズ」を出しているのも全然意味がわからないしな。"どの"私服?????????

 

オープンステージなどで行われている企画はちゃんと客席の反応が演者にも伝わっていて良かった。

2Dの姿でのステージであってもこちら側の姿は向こうに見えていて、向こうの表情も私たちは見ている、ということらしく、ちょっと脳がおかしくなるかと思った。3Dに比べて表情は同期されていないので、かなり不思議で...

 

でも3Dのライブの方はどんどん現実に近づいていて、画面に映った3D映像でもほとんどARに見えるような技術になっていた。遠目に見ると本当に舞台に立っているようにしか見えない。

照明の当て方と3Dのモデルへの光の当たり方が自然すぎて、本当に一切違和感がない。しかも横では現実の人間がバンドを演奏しているので、もうどこまでが虚構なのか一切わからない。

 

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あとこれ、ライブの衣装展示なんですけど、ちょっと待ってくれよ。アイドルマスターではよく見るものだけど、いや、それは「何」???

 

 

 

死ぬほど疲れたが楽しかった。

 

2022.9.25「休みの日の日記2」

 

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書きかけの日記がたくさんある。毎日上げるというノルマを掲げないと完成させられないことがわかった。とりあえず書き切ります。

 

ICC(NTTインターコミュニケーション・センター)に行った。ICCは500円くらいの入場料でいろいろな体験ができるので面白い。おすすめです。

 

AI関連の展示が多く、そのあたりの説明を読んでも自分にはさっぱりわからないが、面白かった。

VRで見る展示があった。VRゴーグルをつけたのって多分これが初めてです。

ICCには無響室というものがあり、ここで音を聴くと反響が一切ないので音に「位置」が存在するようになる。ここでVRゴーグルをつけて映像を見たので、本当に一切周りからの影響を受けない状態で作品に没入することになった。

作品は幾何学的なものが無軌道に動いたり、突然波の中に立たされたと思ったら波が縦になって滝の間に立たされたりした。説明ができない。

「すごいブラクラみたい」という感想で申し訳ありません。でも無軌道に映像が切り替わるのをVRで見ると、これって悪趣味な人間が作ればいくらでも人を狂気に陥れることが可能だな...と思った。 

波が縦になった瞬間、足下に一切座面がなく無限に空間が続いており、ふつうに高所恐怖症が出て怖かった。高い場所が好きなのか嫌いなのかわからない。

展望台やタワーなどの高い場所に登るのは(宇宙に近づくので)好きだが、足下に地面がない感覚が嫌いなのかもしれない。USJスパイダーマンで高層ビルの上から落ちていく映像の時、毎回3Dメガネを外して無理やり「演出による感覚操作」の外に出ている。

 

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これはいろいろなテンポを刻んでいる巨大なメトロノームが一斉に動いている空間。メトロノームのテンポに合わせて色々な音が鳴っていて、実質ミニマルミュージックで心地よかった。

 

 

2022.9.14「休みの日の日記」

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休みだったので色々な場所に行った。

 

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新宿の珈琲西武に行った。美味しいオムライスだった。三谷幸喜のエッセイが映り込んでおり申し訳ありません。新宿の紀伊国屋で読みたいエッセイが載っている巻が見たかったので買った。

西新宿の方は昔からある喫茶店がたくさんたち並んでいたりして、新宿にも文化があることを思い出させてくれる。新宿や渋谷は、そういう通り以外には街固有の香りがほとんど残っていない。

 

西新宿のブックオフに行ってみたら上がめちゃくちゃキャラクターグッズ売り場になっていてびっくりした。ブックオフってこういうこともするのか。そのフロアだけ賑わっていたので、グッズを求める人たちにはよく知られているらしい。SideMの中古グッズをちょっと見て戻して帰った。

 

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中村佳穂のライブに行った。ずっと行ってみたかったので本当に良かった。曲も好きだがとにかくライブのパフォーマンスが凄い。冒頭から声の通り方がすごすぎてずっと呆然としていた。

ライブ中の表情が好きなので近くで見られたらもっと良かったが、遠目でもその力強さは伝わってきた。

 

https://www.youtube.com/watch?v=rGGMkRZYSg8&feature=youtu.be

 

最初に中村佳穂を見たのはこの時の蓮沼執太フィルのライブだった。ほとんど知らなかったがこの演奏が凄すぎて、それから好きになったんだと思う。

とにかく歌が良すぎると思っていたが、一人でキーボードを弾くセトリではピアノもめちゃくちゃ上手かった。世武裕子とデュオしてほしい。

 

https://music.apple.com/jp/album/capitalism-single/1513309682

 

最近聴いていないなと思って検索したら、相変わらず最高でよかった。

 

 

 

 

https://idolmaster-official.jp/live_event/orchestra_concert_2022/about/

この日はこれの発表があってそれはそれで本当に大変だった。なんなんだ。助けてくれ。

オケコンには如月千早さんとAltessimoが出ると「決めていた」ので、如月千早さんとAltessimoの皆さんが別日であることに動揺していた。どういうことなんだ。あとAltessimoの二人は演者ではないっぽく、この、あ〜〜〜〜〜〜〜〜

 

オケコンのことを考えると、自分の中の理想のオケコンが強すぎて(告知が遅すぎて永遠にオケコンのことを考えていたせいだよ)あ〜〜〜〜〜〜〜となってしまうので、毎回でかめの独り言で「しょうがない!!!」と言って終わらせる怖い人になってしまいました。

 

アイドルマスターのことを「資本主義の鬼」だと思っているが、実際そうだし、そう思っていた方が楽なので、そう思うようにしている。

資本主義の鬼コンテンツのことは真っ直ぐ好きになれるとかなり楽しいが、その分真っ直ぐから外れた時のリスクも大きいので、身を浸す時は資本主義の鬼以外コンテンツも軸足に持っておくと良い。これは人生のライフハックとしておすすめします。

 

 

なんか毎日日記を書いていた日々と比べて確実に文章が下手になっている気がする。あんな適当な日記でも毎日書くのって少しは意味があったんだろうか。

 

 

 

2022.9.3「感情過多週間」

一週間感情過多の躁状態だった。なんか間で鎌倉殿の話だけする日記を書いたがそれ以外を書く。

 

・匿名ラジオのイベントに行った

信じられないんですがチケットが取れて最後列で見た。明日まで見られるアーカイブも買ったのに、冒頭のOPばっかり見てしまって全然先に進まない。あのOPの元ネタを洗い出す通話がすごく楽しかったんですが、絶対ツイートしたくないね(それをした人間は全員"ただ乗り"だから)。

一番後ろだと人の頭の隙間から見る感じではあったが、全然見える距離で良かった。これ上のモニターにパワポだけじゃなくて本人たちのアップも映ったらライブみたいですね〜と開演前に話していたが、当然のように映っていた。ライブだった。すみませんでした。あとフライングしたら面白いですね〜と話していたら本当にフライングしていた。すみませんでした。

最後列だとレーザー光線が空間を切り裂くように綺麗に見えてよかった。あの瞬間だけトゥモローランドになっていた。

配信だと笑い声が全然入っていなくて残念だ。みんなめちゃくちゃ笑っていた。ロフトのイベントだと映像にしても爆笑が入るのに、大きな会場だとそこが難しい。あと音響も響いてしまっているので、OPは別音源に差し替えた状態で映像化してほしい。曲が良すぎるから。

2018年の4月ごろ、試験勉強の合間に聴き始めたことを思い出した。30分勉強したら一回聴く、みたいにしていた気がする。最初に聴いたのはTwitterで見かけたオーキド博士の葬式回で、ポケモンを全然知らないのでなにも分からなかった。面白そうな回をいくつか聴いて、これはちゃんとやるかと腰を据えて第一回から聴き始めた。

 

 

アイドルマスターSideMのモバゲー版が終わる

いきなり話題が急降下したが、終わるらしい。いつか終わるとは思っていたが、更新縮小の規模が結構大きくて戸惑っている。あ〜終わるか〜。でもポプマスと違って私の3倍このゲームをやっていた人たちの悲しみが大きすぎて、あまり実感がないかもしれない。

普通に課金額の話をされると怖すぎるとか、とにかくデータを残させてくれとか、色々あるのですが、もっと私をめちゃくちゃにしてほしかった。一回だけ自分の好きなアイドルのガシャで1ヶ月の労働を無駄にしてみたかったという気持ちがある。怖いね。

モバエムのなにが好きかというと、どこを触るとなにがあるかよく分からない感じが、小さい子供の色んな機能があるおもちゃみたいで楽しいところです。この城がずっとあってほしいけど、城を維持するのも難しいのかな。ガラケーの機能の方がスマホのアプリよりも融通が効いて面白かったのと同じ。

 

 

・ヴァンプショウのエッセイが嬉しい

https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S15404124.html

このエッセイね〜マジで嬉しかったです。文章が上手すぎる。ありがとう。一番読みたかった。

自分が観た30年前の三谷幸喜脚本の再演作品の感想なんですが、三谷幸喜に書いてほしいことを全部書いてあってすごかった。きっとこう書いてくれるだろうというのを120やってくれるのって、自分が三谷幸喜の言葉を内在させすぎているせいだろうか。

この人のエッセイをリアルタイムで読んでいると、書いて欲しい裏話や感想が全部載っていて本当にすごい。これを昔から読んでいるので全ての創作者に対する要求が高すぎる可能性すらある。

 

 

・鎌倉殿は面白すぎる

結局その話はするんだ。いま29話まで見た。すごい勢いで追いつこうとしている。

13人が揃っていく回と、13人で会議をする場面は、三谷幸喜の面目躍如という感じでかなり良かった。この大河で出来る最大限がこれなんだろうと思うと本当に良くやってくれた(そもそも13人で集まって会議をした事実はないらしいので)。やっぱりこのタイトルで三谷幸喜が人を集める場面と会議をする場面をやらないのは嘘だから......。

これからどんどん地獄になるのを見るのは嫌なんだけど、それを上回る面白さがある。本当に面白い。毎日2回分を2時間で見て1時間実家と感想通話をしている。三谷幸喜の大河をリアルタイムで見られるおそらく最後のチャンスなので、絶対にリアルタイムに追いつきます。

 

 

ここ一週間、家に帰ったら鎌倉殿を2回分見て興奮状態で通話をして匿名ラジオのアーカイブを流しながらアイドルマスターをやっていたので、なんかめちゃくちゃだった。みんなイベント直後の興奮状態のままだし。

 

 

 

 

2022.8.30「倒叙トリック大河をありがとう」

鎌倉殿の13人は……面白すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

今ようやく23話まで見たんですけど一番面白かった。狩りの場面なんかは一番見たかった空気感の笑いもあったし、清須会議の小説版でやっていたイノシシ狩りをついに映像化できてよかったね~~~の気持ちがあるし、義時の次の妻になりそうな人が出るのが速すぎるけど、そのバランスをぎりぎり取れる描き方をしているのが(八重に対する自分の行動を今度は義時がされる側になっているなど)うまいな~と思ったし、本当は死んでいないのに頼朝が死んだと思われた瞬間に全員の本音があふれ出していくのもめちゃくちゃ上手いし、頼朝が頂点を取った後に身内を疑い出すあたりは本当に独裁者のそれで歴史の因果を感じているし、嬉しいです!!!!!!!!!!!!

 

曽我兄弟の描き方が凄すぎて本当にびっくりしました。私は聞きかじりの歴史の知識で喋っているので許してほしいんですけど、「曽我兄弟の仇討ち」という美談を作り出したのが歴史における勝者である頼朝であった、という前提から「頼朝に対する謀反を仇討ちの美談に頼朝自身が書き換えた」と考えることが、できるんですか???!!!! 三谷幸喜さん……嬉しいです、私は。

源義経の時もそうだったけど、頼朝周辺には語り継がれる悲劇・美談が溢れていて、それらを三谷幸喜がどのように描くかというのがずっと楽しみだったので、本当に期待を越えまくった展開を見せてくれて本当に嬉しいです。今もう歴史学者の人達は次の回ではあの歴史を三谷幸喜がどう描くかと考えているらしい(本当か?)。最高の世界線に来たかも。みんな善児の死に涙して架空の人物だから聖地巡礼できないことに嘆いているし。ありがとうね。これ悪役みたいになっていますか?

 

自分が今まで見聞きしてきた三谷幸喜さんのさまざまなエッセイ・言葉からくみ取っていた歴史観を、本当にそのまま完璧に展開し続けていて、毎回めちゃくちゃ興奮している。この人は昔から同じことを言い続け、言ったことを本当に実現させるので。これってすごいんですよね。

こういう創作者に出会えることは本当に貴重だから人生を通して感謝しています。

 

 

匿名ラジオのイベントで躁状態に入ったので、この楽しい気持ちが持続している間に恐ろしい鎌倉殿を駆け抜けようと思ったら、普通に面白すぎて毎回大喜びしている。いや、これから最悪になっていくことは分かっているんですけど、それでも脚本が上手すぎるだけでこんなに嬉しいんだな。

 

あとやっぱり……三浦義村がどうなっていくかがめちゃくちゃ気になっている。これは史実を一切知らない三谷幸喜作品にだけ異常に詳しい人間が書いている文章なのですが、義時は前半本当にしっかりと三谷作品の主人公の典型をやっていて、義村もまた三谷作品の主人公の隣にいる男をしっかりやっている。一番わかりやすいのは「今夜、宇宙の片隅で」という作品なのですが、あと「ベッジ・パードン」もそうですが、女性にもてて器用で立ち回りが上手い男、の隣にいる男が主人公なんですよね、三谷作品の多くは……。

だから後半、義時が変化したときに義村はどのように描かれるのか(どのような立ち位置に来るのか)がものすごく気になる。これは歴史上の話ではなくて、シナリオの構成の話なんですけど……。

 

これを誰が読むか知っているか? 未来の私だよ!!! 良かったね。私が一番読みたい文章は私が書くからね。