アイドルマスター以外に特に人生が溜まっていないが、書きたいので日記を書く。何が起きているんだ。誰か教えてください。
アイドルマスターミリオンライブのものを見るために秋葉原に行った。
秋葉原は何度行っても馴染めない。なんとなく街自体から受け入れられていない気がする。東京の街は大体誰でも受け入れてくれる印象があるが、秋葉原は一番排他的な気がする。
たぶんこれはインターネットの排他性に近いんだと思う。インターネットのコミュニティって、どんな人でも受け入れるような雰囲気を出しつつ、結局はエコーチェンバー現象まみれの排他的なコミュニティに溢れているから。
アイドルマスターのキャラクターがいたる場所にいるのは楽しかった。
でも街としてはやっぱり好きになれないな…。虚構の存在だけで存立している良さはあまり感じなくて、ただ人間の欲望に溢れているように見える。
アイドルマスターSideMが支配している池袋にも行った。
上京してすぐにフォロワーと秋葉原のメイドカフェに行った時（すごい経験）、「秋葉原は男性のオタク、池袋は女性のオタクの街」と教えてもらったのを覚えている。
池袋にそういう印象がなかったのでピンと来ていなかったが、今なら身をもってよくわかる。アイドルマスターで秋葉原と池袋を反復横跳びしているから…。
日々「今と未来、どっちを取る？」という問いかけを受けながら生きている。
美しいものは全て遠い未来まで残ってほしい。しかしその一方、今この瞬間の美しさのことを愛しているので、結果「今この瞬間にしか存在しない美しいものが永遠になってくれ！」という絶対に叶わない欲求を抱えて生きている。
自分が今の場所にいるのも「この瞬間と永遠のどちらを取るか」と問われて「永遠」の方を選択した先の結果だと思っている。それでも日々、今この瞬間の重要性に迫られている。
『われらコンタクティ』という漫画の中で、（今からそのネタバレをします）主人公が出会う男は「一本の映画を宇宙に飛ばして永遠に上映し続ける」ためにロケットを飛ばそうとする。
彼が宇宙を目指すのは、新しい場所に自分が向かいたいからではない。自分が好きな映画を、人類が滅んでも永遠の存在にしようとしている。
未来に何かを残したいという気持ちは、未来という前向きな存在からは程遠いのかもしれない。未来のためと言いつつ、今目の前にあるものが消えることから逃げ続けるような感覚。消滅の瞬間に追われ続ける日々。
自分が抱き続けてきた「美しいものを未来に残したい」という気持ちは、多分ただ自分のためでしかない。
数百年後がどうなっているかを自分が見られるわけではないし、数百年後の人類がどうなっているかを考えられるほど人生に余裕はない。
それでも未来のことを考えてしまうのは、ただ今この瞬間が消えるのを恐れているからだろう。
Jupiterの天ケ瀬冬馬はソロ曲の中で「1000年先に残そうとか思ってないぜ」と歌う。
どんな時も舞台に立ち続ける道を選んできた彼は、目の前にいるファンに向かって歌い続ける。私はそうして今この瞬間に輝こうとする存在を見て、それが永遠になってほしいと願い続けている。
いつもこの話をしているな。最近何をしていてもそういう根本的なことに突き当たることが多くて、ずっとこのことを考えている。
もともと刹那的な性格なので、未来のためにやるべきことがあるといっても、今この瞬間に人間がまともな営みを出来なければ意味がないのでは？ と思ってしまう。それはそう。
この一年でその性格により拍車がかかってしまった気がする。今未来のことを考えるのってめちゃくちゃ難しい。どうせ明日には消える命なんだから…。
