2020.4.26「SFギムナジウム週間」

「11人いる!」読了。トーマの心臓との温度差がすごいけど、どちらも好きだった。「ポ―の一族」に本腰を据えて取り組みたい。その前に「風と木の詩」を買ってしまったが、これ10数巻もあるな。どうしよう。シリーズものの漫画を買う勇気がない。

ライチ光クラブ」読了。思っていた1000倍直視できない場面があって、その夜ちょっと悪夢を見た。今でも強烈なコマが脳裏に焼き付いている。
もともと演劇作品で、こういった世界観の演劇に縁のある日々を送ってきたけど、演劇と漫画では印象の与え方が全く違う。演劇によって与えられた衝撃を漫画で表した時に、このような強烈な表現になったのかもしれないと思った。

KAMIKAZE TAXI」を観た。原田眞人監督作品の奇妙さ、だんだんと癖になってきている。さまざまな要素が強すぎるけれど、見ていくについれてこの作品が「ロードムービー」であることがわかる。私はロードムービーが大好きなので嬉しい。みんな「グリーンブック」観よう。いや、「KAMIKAZE TAXI」も良かった。役所広司が本当にすごいということがよく分かった。役所広司が本当にすごいという記事をいつか書きたい。

「あなたのための物語」表題作を読了。「博士の愛した数式」の感覚に少し通じている、さまざまな理論と人間の感情が順番に立ち現れていく、硬さと柔らかさが交差している感覚。
しかし全然読み進められないな。どれだけ先が気になっていても、難しい部分に差し掛かると一瞬で眠くなってしまう。kindleになっても、半分寝かけて手から落としそうになるのは一緒だった。私は電車の中で本を読んでいたらいつのまにか眠っていて本が向かいの席近くまで吹っ飛んでいたことがある人間。
あとなぜか一瞬だけショーペンハウアーの「読書について」を少し読んだ。読書ができなすぎて読書についての本を読み始めるという、典型的な愚行。助けてくれ。ショーペンハウアーは多読のこと嫌いらしい。助かった。

イキウメの「太陽」再演版を見た。自宅のパソコンで見ていたけど、最初から最後まで引き込まれていて、完全に生で観劇した時と同じくらいの気力を消耗していた。
演劇の映像を見て、「ああ、そういえば世界には演劇というものがあったな」という感覚になっていた。イキウメ、明日のアー、そういえばそうだった。そういえばと言えば、私は明日のアーのチケットを取っていたな。イキウメのチケットも取っていた気がする。三谷幸喜のチケットも当たったんじゃなかったっけ。それって夢だっけ。現実か? 過去か? 私たちには訪れることのない未来の話?
ずっと部屋の中で映画とアニメとドラマと漫画と小説とゲーム実況と音楽とラジオを摂取し続けていると、このまま気づかず1年くらい過ごしてしまいそうな錯覚に陥る。なぜかSFとギムナジウムものばかり摂取しているのは、できるだけ自らの日常と隔絶された物語が見たいと感じているせいかもしれない。いや、SFは一周回って現実的に感じてしまっているけど。

あとあらゆるコンテンツで人が死ぬので、「人、死なないで…」と思った。